発注者ビューガイドラインの著作権は2008年7月10日をもって独立行政法人 情報処理推進機構に譲渡しました。
注 著作権の譲渡に伴う本文内容の変更はありません。
発注者ビューガイドラインは、今後は 独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター (IPA SEC) のホームページからダウンロードをお願いします。
発注者ビューガイドラインに関するお問い合わせは、独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センターまでお願いします。
発注者ビューガイドラインのなりたち
発注者ビューガイドラインは画面編、システム振舞い編、データモデル編の3編により構成されます。また、その他の成果物として、発注者ビューガイドライン概説編と、各ガイドライン中で使われている用語の意味を記載した用語集があります。往々にして発注者と開発者との意識のズレや、発注者や開発者が互いの意図とは異なる理解をしたことに気づかないまま開発が進んでしまうことがあります。本ガイドラインは、このような状態を防止するために作成したものです。本ガイドラインでは設計書や関連する資料の表現や確認方法、レビューの方法を「コツ」として集約し、外部設計工程における生産物の単位に整理しています。データモデル編では生産物の単位だけでなく、レビューの流れに沿った分類の単位による整理も行っています。

「コツ」は、次の二つの観点に絞り、開発現場の設計事例から抽出しました。
- 誤った理解を防ぐ、あるいは見つけ出すためのポイント
- 誤った理解に誘導したり、誤りの発見を困難にするポイント
発注者ビューガイドラインの活用の仕方
発注者ビューガイドラインの前提
発注者ビューガイドラインでは、情報システムの開発工程において作成され、発注者と合意する際に用いられる成果物のことを「工程成果物」と称しています。
発注者ビューガイドラインの各編では、外部設計工程において標準的に揃えると考えられる工程成果物をそれぞれ定義しました。また、各工程成果物の構成要素は最低限記述すべき事項を集約しました。
要求仕様に基づき開発者は設計を行い、発注者に対し「設計書」として提示されます。
設計書には、受発注者間で合意した工程成果物の構成要素が記載されています。工程成果物の構成要素は、その情報システム開発にとって適切な品揃えが用意され、適切な順序で配置されています。発注者にとっての最適性は、情報システム開発の各プロジェクトによって異なります。このため、設計書の品揃えであるドキュメントの作成単位や構成が、発注者ビューガイドラインで前提としている工程成果物のそれと一致しないことがあります。
例えば、画面に関する設計書に関して、工程成果物「画面レイアウト」、「入出力項目」、「アクション明細」を合わせて1つの「ユーザーインターフェース設計書」として作成する場合があります。この場合、設計書と工程成果物の単位は一致しません。
対象読者
発注者ビューガイドラインは情報システム開発に携わる関係者を対象として書かれています。
具体的には次のとおりです。
- システム開発を請け負う側である、SIベンダの従事者
- システム開発を発注する側である、お客様企業の情報システム部門、および業務部門の各お客様
利用方法
発注者ビューガイドラインは次に挙げる利用方法を想定していますが、この他にも受発注者間の認識の齟齬を減らすために適宜ご活用いただければ幸いです。
- 各社の開発標準に沿った設計業務を補足するコツ集として
- 設計に関するドキュメントを介して、SIベンダの開発担当者間、あるいは開発担当者とお客様企業情報システム部門お客様との間のスムーズな意思疎通をはかるために利用する
- 各社の教育コンテンツとしての活用に向けた素材集として
- SIベンダやお客様企業の情報システム部門を中心に、各社の教育コンテンツとしての活用に向けた素材集として利用する
- レビューに臨む際の心得として
- システム開発のステークホルダ間のコミュニケーションを円滑にするために、レビューのコツを利用する

