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先見日記

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2006 May 1
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『博士の異常な健康』
浅草にて

 浅草キッドの過去の本も面白かった。『お笑い 男の星座』(文藝春秋)シリーズの文庫化にあたっては僕も解説を書いているくらいである。
 そのキッドの片割れ、水道橋博士がこのたび『博士の異常な健康』(アスペクト)なる本を出版した。タイトル通り、博士の“健康体験談”だ。

 ド“頭”は「髪の毛が生える秘訣、これでいいのだ!」。実際、かなり懸念されていた博士の頭頂部の毛髪は近年驚くほど増えており、端的な“秘訣”は本人からも聞いていたのだが、そのへんの事情が本書にはくわしく書かれている。
 その他、博士が実体験した近視矯正手術の模様、ファスティング(断食)、そして加圧式トレーニングなどなど、まさに体を張ったレポートが次々と紹介される。
 独特の熱い文体も健在である。ダジャレすれすれの“単語連想”の連打もある。つまり博士文体を保ちながら、この健康本は書かれている。だから読みやすい。少なくとも僕には。

 何に感心したといって、博士の前向きな生き方である。なんでこんなに元気なのか、ますます元気になっていくのはなぜか、いや元気であろうとする元気の源は何か。まったくうらやましいくらいである。中年クライシスとは無関係に博士の元気は続く。そのある種異常な元気をこの本は伝えてくれる。躁病じゃないだろうか、この男は。
 四十を越えて髪の毛を増やし、プラセンタを飲み、過酷な加圧式トレーニングで筋肉を増強する博士。そこには人生の虚無をぶっ飛ばす積極性がある。対象を「熱誠」で包み込む、博士独自の生き方の指針がある。博士が身をもって示してくれる元気が、くたびれ気味な我々を叱咤激励してくれる。
 なんにせよ、頭頂部が気になる方には第一章だけでもおすすめである。僕はかなりの熱心さでそこを読んだ(笑)。

End

















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