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先見日記

先見日記とは 先見リメ[ス

2006 Jul 5
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今回は泥土の作業
自宅にて

 東海道新幹線の静岡の隣だったと思うが、掛川で下りる。そこから車で2、30分か。ねむの木学園がある。宮城まり子さんが主宰する障害者の学ぶ施設で、そこの新しい美術館を藤森照信さんが設計して、そこへ路上仲間を中心とする縄文建築団が工事に出動した。
 といってももちろん施工の本体はプロの建築会社がやるわけで、ぼくらがやったのは屋根の棟を土で固めて、そこに芝をはわせて花を植える芝棟の作業だった。

 気持のいい所だとは聞いていたけど、駅からの車が山の中に分け入ると、村の家々がぽつん、ぽつんとあって、それに混じってぽつん、ぽつんと、オレンジ色の屋根のねむの木学園の施設が点在している。山陰に抱かれてあるような感じが、本当に絵本を見るようだった。
 美術館はにゅうっと里芋みたいな丸いとんがり屋根がシンボルで、銅葺きで仕上がっている。これは藤森さんが高過庵で使った手法で、小さな銅板にあえて皺を造りながら桧皮葺きの要領で全体を覆う。それが素人仕事で味を出すには最適だけど、それをプロが踏襲してやれていたので、感心した。プロだってやれば出来るんだ。

 ぼくらのこんどの仕事は、屋根の上での泥の盛り上げ。昔の明治以前までほとんどの家の屋根の棟に施されていた芝棟造りだ。先の里芋ふうとんがり屋根から横に長くふつうの屋根が伸びていて、その棟に全部泥土を盛り上げる。そのままでは雨で崩れるので、腐らないネットを敷いては泥、敷いては泥で、ちょうど高級なお弁当の飯の上に海苔を敷いて飯、また海苔を敷いて飯という、あの要領だ。
 縄文建築団もあちこちで作業を楽しんでいるが、もう10年、そうとうロートル化している。へとへとと休みながらの作業が大変だけど楽しかった。

End

















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