株式会社 NTTデータ 変える力を、ともに生み出す。
先見日記

先見日記とは 先見リメ[ス

2007 Feb 16
佐山一郎
backFeb 15
伊藤ガビン
Feb 9
up
nextFeb 17
しりあがり寿
down
Feb 23

川柳&東京マラソン
自宅にて

 毎年、2月上旬に第一生命保険広報部が「サラリーマン川柳コンクール」の入選作100編を発表します。その「サラ川100句」の中から優秀作品を選ぶ投票を3月16日までに終え、5月上旬に上位10傑を発表するのが恒例になっています。今年で20回目というから、川柳発祥250年を飾る思いっきり力の脱ける作品が選ばれるといいですね。
 今回は、いつになくスポーツ系が健闘しています。荒川静香や斉藤祐樹を扱った句になかなかいいものがあるようです。
「イナバウアー 一発芸で 腰痛め」(小太りおじさん)
「ハンカチで ヨン様卒業 ぼくの妻」(紀州梅)
「ファミレスで おしぼり王子に なる上司」(元高校球児)
なんてのが案外上位に食い込むかもしれません。
 他には、
「大相撲 地球儀回し 国探す」(相撲ファン)
「ジーコ去り ご苦労様と オシム声」(ワールドカップ)
「ソックスに 足を通して 60億」(西武ファンの一人ごと)
なんてのも。
 俳人と違って、川柳家の場合は自然よりも人間を前面に押し出します。ひがみ・ねたみ・うがち・おかしみ・かるみなどが常に創作の原動力ですから最短の大衆詩とも言えます。個人的には狂句スレスレでなおかつ品位を保っている作風が好きです。
 スポーツ俳句となると、愛媛県体育協会が5年前からやっている「えひめスポーツ俳句大賞」が有名です。去年の第4回大会では、陸上部門の金賞をとった「大西日 最終走者 一礼す」(東京・田中 隆)が気に入りました。西日はたしか夏の季語だったと思います。

 で、そんなこんなで、18日の日曜日はいよいよ「東京マラソン2007」。3万1440人もの人が走るんだからこれはもう立派な都市の祭典ですね。制限時間7時間のフルマラソンと同1時間40分の10キロの部に対して、事務局の発表では9万5044人もの人が申し込んだそうです。マラソン人気は相変わらず根強いですね。
 個人的には、完走の危ぶまれる有森裕子さん(リクルート AC・40)のプロ最終走に涙しそうでヤバいのだけど、油谷繁(中国電力・30)、入船敏(カネボウ・31)ら日本勢が、サミー・コリル(ケニア・35) 、バンデルレイ・デリマ(ブラジル・37)の両優勝候補にどこまで食い下がるかが最大の見どころでしょう。デリマと聞いて、スカート男の妨害に遭ったアテネの厭な事件を思い出す人も多いのでは。 
 自慢にもならない話ですけど、ぼくは第1回東京シティマラソン(1992年1月26日)での1時間50分台の記録を持っています。ただしこれには、ハーフマラソンで総合の部3572位というオチが付くのですが。
 日曜日の東京マラソンは、朝9時05分に笹原廣喜(JA 別府リハ・32)、廣道純(TDK ラムダ・33)ら車いすの走者からスタート。招待選手14人を含むマラソンの先頭は9時10分スタートです。東京ビッグサイトのゴールは夕方4時10分には閉められてしまいますから最終走者狙い(?)の人には、生理現象の問題も。

 そこでつい思い出してしまうのが、第28回びわ湖毎日マラソン(73年3月18日)での16.3キロ地点。70年代最強のマラソンランナーに敬意を表して名前はあえて出しませんが、先頭を走るそのインテリ選手が滋賀県のマラソン・ファンに手をさしのべます。
「おっ、握手してくれるんだ! アメリカ人はやっぱりフランクだなあ。いかん、新聞社の紙小旗を左手に持ち替えなくちゃ」
「違う、違うって、握手じゃないんだ。ぼくの欲しいのは、そのショーターな小旗のほうなんだよォ。ええい、よこせい」
「あらら、旗持っていかれちゃった。しかもコースを大きく外れて行く〜」
 そのアメリカ人選手は「道草」したにもかかわらず見事、大会新記録で初優勝。そしてあとでこんな風に語ったものです。
「11キロ地点でコーラを飲んだ途端に気分が悪くなって仕方なく失礼した。あんな場合、我慢する手はない。コースを間違えたと思った? そんなはずないよ。あれで気持ちがすっきりした。予定じゃ35秒間のロスタイムだったのに、用を足してるところを急にカメラを構えた奴が現れたので、追いかけて怒ってやった。で、50秒ロスしてしまったというわけだ」
 さて東京マラソン、“道草”を食うランナーはいったい何人出るのか。沿道の応援では新聞社の小旗ではなくティッシュを振りましょう。

End

















backFeb 15
伊藤ガビン
Feb 9
up
nextFeb 17
しりあがり寿
down
Feb 23


各日記の内容については必ずしもNTTデータの見解を表明しているわけではありません。