かもし出す
イベント会場にて
11/23から始まったイベント会場で、この日記を書いています。会場に使っているのは、大正12年に創建された、百貨店だった建物。今春、市民活動の拠点として再生され、その施設の一階ほぼ全体を使って、展示やデモ、ワークショップ、映像上映、トークライブなど色々なプログラムを行っています。
(http://nextdesign.cocolog-nifty.com/npokobo/)
会場の中には、僕らのNPOの「仕事場」も設置しました。大きなテーブルに人が集まり、打ち合わせをしたり雑談をしたり、作業をしながら、そこでのコミュニケーションも展示コンテンツの一部に反映されていく。そんなライブ感のある現場づくりを意図しています。無線LANがつながっているので、地元ブロガーが僕らのブログへ「出張」してきて、イベントの様子を随時この場で更新することもしています。テーブルの一角では、やはり地元のフリーライターが、この3日間だけ会場で発行する「時刊」の新聞をつくっています。本棚に並べた本の一部は、世界中を図書館にしようという無謀で痛快なプロジェクト「ブッククロッシング」に登録し、勝手に持ち帰って別のところへ旅させてください、と呼びかけています。
おばあちゃん30人くらいが来場し、古い写真を見ながらマチの思い出話をするというトークセッションも行っています。写真を触媒として記憶を引き出し、それを記録して共有しようというデジタルアーカイブの研究の一環です。建物の前を行き来する路面電車の一両は、僕らのイベントの関連企画である「走るギャラリー」となっていて、慶應大生たちのフィールドワークの成果が中吊り広告のフォーマットで掲示されています。
さらに、美術教室に通っている子ども達の作品があったり、トイカメラで函館のマチを切り取っていく女の子サークルの写真が展示されたり、保存か解体かで揺れている造船所の大型クレーンをめぐる大学生制作のドキュメンタリー映像を(現場で編集しながら!)上映したり。ここに凝縮されているいくつもの表現や発言が、何らかのかたちで都市の縮小に対するメッセージとなっています。
最終日の仕上げは、2部構成のトークセッション。その場で議論を「板書」しつつ、地元のケーブルテレビでも収録してもらいつつ、この場に来られなかった人々に対してもここからメッセージをさらに発信していこうと思っています。酵母がものを発酵させるように、あらゆる表現がつながった先に何が「かもされる」(by『もやしもん』)のか。僕もまだよくわかっていませんが、かなり楽しいことは確かです。
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