12年の間に2度ずつ光る
自宅にて
珍しく新聞に載った宇宙の記事に、驚いた。新しく発見されたブラックホールの質量が、わが太陽の180億倍もあるという。宇宙は大きいからいまさら驚かないが、太陽の180億倍はやはり凄い。人間1人対地球総人口でも約60億倍だから、そのさらに3倍。
でも驚いたのはそのことではない。じつはその超巨大ブラックホールの周りを、もう一つこれは超のつかない巨大ブラックホールがいわゆる惑星軌道みたいなコースで回っているという。
こういう系は考えつかなかった。でもブラックホールも天体だ。黒いとはいえ星なんだから、ブラックホールの惑星系もあり得るということか。でもやはり、想定外だ。
ちなみにこの惑星にあたるブラックホールの質量も、わが太陽の1億倍だ。
どうしてわかったかというと、まずこの中心の超巨大ブラックホールは、周りにちょうど土星の輪みたいなガスの輪を従えている。で、回っている方のブラックホールの軌道は、惑星というより彗星軌道のように傾いてそれと交差しているらしく、1周するにはそのガス帯に突っ込んで向う側に出て、また突っ込んでこちら側に戻ってくる。そのたびに発する衝突の光は、わが銀河全体の光に匹敵するというから、もうここで凄いとはいいたくないけど、やはり凄い。
地球から35億光年の距離にあって、12年周期で2回だけ明るく輝く不思議な天体として前から知られていたらしい。それをフィンランドのグループが先述の構造を仮説し、その予測通りに発光が観測されたということらしい。
12年の周期の間に2回光る、というだけのことが、面白い。1回ではまた違う。でも2回という不思議から、それが薄いガス帯を突き抜けてまた返ってくるという仕組みを考えたことに、こちらも嬉しくなる。でも遥か彼方で、しかも双方とも超黒い星なのだから、実体が見えない、というところが何とも……。

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