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先見日記

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2008 May 6
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日々の広報
相変わらず空き地にて

 ついにうちの前の空き地に家が建ち始めた。まずは、準備屋さんとでも呼ぶのか、人が2人ばかりやって来て、敷地に塀をたて、簡易トイレを設置する。小さな電柱も立てて、トイレに配線……換気扇でも回すのだろうか。
 僕ですら「好奇心! 好奇心!」になるくらいだから、ノネコたちは当然。作業員が帰ったとたんに、電柱で爪研ぎをしたり、トイレの屋根に飛び乗ったりして点検する。
 次の日には、おじーさんの職人さんたちが数人やって来て、基礎工事。皆さん結構耳が遠いのか、耳元で大きな声を出しあうので、周りで見物するネコたちも初めはギクとしたりしていたが、直に慣れて、基礎養生シートの上を現場監督よろしく、もそもそ歩き回りながらチェックしている。

 さて、この工事の元請けは某ハウスメーカーで、ここが近隣(の人)に工程毎ちょっとした解説ビラを配ってくれる。で、パンフレットの類いのやたらと好きな僕はついつい読み耽ってしまうのだが、これを読んで現場の作業を観察すると、理解が深まる……なーんて、まるで相手の術中に嵌っている。
 一般に、建築会社って近隣から「難癖をつけられないように」と妙におどおどした態度をとるか、「うるせえ、てめえら黙ってろ」ないし「はいはい慇懃無礼にやらしてもらいます」ふうかのどちらかじゃないかと僕なんかは先入観を持っていたが、このハウスメーカーは、どうも第三の道を行っているみたい。現場の作業を自社の宣伝活動にしているようなのだ。
 賢いよね。

 宣伝といえば、昔、僕が少年の頃にこんなことがあった。毎学期末、しゃれたデザインの鉛筆かノートを学校で配ってくれて、どうしてこんなものをもらえるのか、だれがこんな奇麗な文房具をこさえているのかと子供ながらにじっとみると、そこに小さくSONYの4文字が入っていたのである。なーに、これ?
 と思ったまま年月がたって、大学生になってラジオを買いに店に行ったら、その懐かしマーク入りの小洒落たのがあって、当然、購入。
 もうひとつ思い出した。1年ほど前、友人が車に乗って交差点で停まっていたら、酔っぱらいがワゴン車のでかいのをドンとぶつけて来て、そのせいで友人のベンツは大破。ところが、相手の入っていた某国産損保が酷くて、ま、事故処理の顛末については詳細割愛ながら、友人は車を壊されたばかりか、その処理を巡ってとことん酷い目にあったのだった。
 ずるをして保険金を払わないように払わないようにしていれば、確かに保険会社としては儲かるのだろうが、しかし、そのうちには、悪評が回って結局は損になるのではなかろうか。実際、その話を聞いた僕たちはぜったいにその会社の保険は買うまいと思った。だって、事故るだけでもお互い嫌なのに、その後始末で自分の保険屋が相手に不快な思いをさせるなんてことはしたくないもの。
 広報というのは、良くも悪くも頭脳プレーだよね、と目の前の工事の進行をビラ片手に追いながら、思う毎日。

End

















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