少し変ってきている
自宅にて
何十年ぶりかで爪切りを使って爪を切ったが、その後もちゃんとした正しい爪の切り方はつづいている。ぜんぜん噛んでいない。ときどき指の爪の伸びた姿を眺めて、ふつうなら噛むところだ、と思ったりするが、それ以上に噛みたくはならない。人間、変るものだ。
夜、寝る前のビールも飲まなくなった。前は仕事が終り、風呂に入り、夜のスポーツニュースなどを見たあともう一度仕事机に戻り、そこでご褒美に缶ビールを一つ、ポテトチップなどつまみながら飲んでいた。でも最近はそのご褒美も辞退する形で、飲まずに寝ることが出来るようになった。
やはりすべては昨年末の目まいからだ。仕事を怠ける必要が出てきて、生活様態が少し変ったのだ。とにかく家庭内での立場は半病人なので、居間の食卓の前に布団を敷き、そこに寝転んだり起きたりしながら、ときどきその食卓で仕事をしている。もちろんその食卓で食事もとるし、ぼんやりテレビも見たりする。都合で夕方食事前に風呂に入るようになった。そのせいもあって、夜寝る前に、風呂上がりの一杯、というリズムが崩れ、そうなるとビールの割り込むタイミングがなくなった。夜の入眠剤としては、寝床に入ったままテレビをあれこれ見ることで、目が飽きて、そのまま眠れるようになった。
この歳になって、夜のビール1杯に対する意地汚さが消えていったのは、不思議なことである。人間、まだ変るもんだ。入眠が苦手な意識はいまもあるが、テレビで眠気を誘うことが出来つつある。
今年はこういう怠けながら仕事をする生活を確立するために、いまの居間の食卓を掘り炬燵タイプに改造する計画も進めている。これから夏だからまだいいが、これからは冬に冷えることを最大限に警戒する。前から警戒はしていたが、手ぬるかった。こんどの冬からは徹底的に冷えないようにする。本当は皮下脂肪が欲しい。

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