2001年ニュースリリース

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2001年11月29日分散コンピューティング技術により巨大なCPUパフォーマンスを提供する
『cell computingTM (セルコンピューティング)』の事業化に向けた検討開始〜インテル、NTT東日本、日本SGIの協力をもとに
国内初の大型分散コンピューティングの検討〜

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータ(東京都江東区 社長:青木利晴)は、インテル(株)(東京都千代田区 社長:ジョン・アントン)、東日本電信電話(株)(東京都新宿区 社長:井上秀一)、日本SGI(株)(東京都渋谷区 社長:和泉 法夫)の協力をもとに、分散コンピューティング技術*1を利用し、多数のPCを1つのスーパーコンピュータのように扱うことで巨大なCPUパフォーマンスの提供を実現するサービス『cell computing TM』の事業化に向けて検討を行っていきます。
 『cell computing』の事業化に向けての検討のひとつとして、平成14年度上半期中から6ヶ月程度100万台規模のPC参加を目標にした実証実験を予定し、その実験に向けての検討も進めていきます。

『cell computing』とは
 NTTデータが事業化に向けて検討を進めているサービスは、超多数の細胞があつまって一人の人間になるように、超多数のPCが集まって一つの仮想的なスパコンになる分散コンピューティング技術の特徴から、cell(セル:細胞)computing という名称としました。
 ブロードバンドに接続された、家庭内や企業内PCの余剰CPUパフォーマンスを統合し、仮想的なスーパーコンピュータとしての利用を実現する技術により、バイオ、物理計算、設計、金融工学、CGレンダリングなどの分野の顧客に安価にCPUパフォーマンスを提供します。またそれによる収益にあわせてCPUパフォーマンスを提供するPCユーザに利益還元を行うネットワークサービスです。
 一般にこの方式は分散コンピューティングと呼ばれ、米国では、平成13年4月より米インテル社と全米がん学会などにより、数百万台のパソコンを結び、世界最大規模の強力なコンピューティング資源を活用し、生命を脅かす病気に対する医療研究に役立てる新しい取り組みなどが既に行われています。
 大規模実証実験の実施後はインターネット接続PCを利用したネットワークサービス事業だけでなく、企業内PCを利用した企業内利用型システムのインテグレーション事業もあわせて検討していきます。

『cell computing』の優位性
 『cell computing』が利用する分散コンピューティング技術は、既存のスーパーコンピュータに比べて、一般のPCに専用ソフトをインストールするのみで、高演算処理部分を構築する
ことができるため、(1)スパコンの数分の1のコストで、スパコンを超えるパワーを実現(2)専用設置空間が不必要(3)市場のPCのCPU能力に合わせて向上する陳腐化しない性能 などの優位性があります。
 また処理速度については、100万台超の余剰CPUパフォーマンスで、現在、最高速といわれるスパコンの5倍以上の処理性能が実現できると想定しています。

大規模実証実験について
 インターネットへ常時接続されている家庭、企業・組織内PCの100万台規模の参加により実現する巨大なCPUパフォーマンス上で、バイオ分野、宇宙・天文分野等から多数の賛同が期待できる研究テーマのアプリケーションを実行する予定です。平成14年度上半期中から6ヶ月程度の実施を予定し、詳細について現在検討を進めています。政府が進めるe-Japan重点計画「全国ブロードバンド構想」にも貢献できるものと考えています。研究テーマについては、政府系研究機関、大学等の教育機関、民間企業、その他組織からの意見・要望を検討し選定していく予定です。

市場規模について
 米国では、『cell computing』と同様の分散コンピューティング技術によるサービスの市場規模は、2004年に80億ドル(日本円で約9600億円)という試算などもされています。NTTデータでは、今後ブロードバンド普及が進む日本国内でも大きな市場が見込まれると考えています。

パートナ企業の役割
 『cell computing』の大規模実証実現にあたっては、超多数PCへの処理内容の分割と集配、セキュリティの保証、日本のブロードバンドにあわせた最適化という技術的な課題および、短期間での100万台PC参加メンバの獲得、研究テーマの選定というマーケティングの課題があります。NTTデータが中心となって両課題に取り組み、今後参加予定の米国分散コンピューティング企業と日本SGIが主に技術的課題解決に協力し、NTT東日本とインテルが主にマーケティング課題解決に協力していきます。また、インテルは一部技術的な課題解決への協力も検討しています。

各社からのコメント
インテル
インテルは米国において、分散コンピューティングへの取り組みとして、癌、アルツハイマ病、狂牛病など生命を脅かす病気に対する医療研究のための貢献活動プログラムを発表しています。 インテルはこれらの取り組みでの経験を活かし、多くのパソコン所有者のご参加、より強力なCPUパフォーマンスを提供するためのネットワークの構築に協力していきます。 また、クライアント・パソコン上で実行されるソフトウェアのインテル® Pentium® 4 プロセッサへの最適化、クライアント・サーバ間のオブジェクト通信レベルの規約、サーバ側の並列化技術のサポート等、ネットワーク各層レベルでの協力もあわせて検討していきます。
インテル株式会社 代表取締役社長 ジョン・アントン
NTT東日本
家庭、企業のPCが随時通信を実施する『cell computing』の普及には常時接続環境が必須であると考えられます。NTT東日本では実験に際して地域ネットワーク利用時の技術的課題解決、およびマーケティング課題の解決へ協力していきます。
日本SGI
日本SGIは、これまでのスケーラブル・スーパーコンピューティング*2、クラスタリング*3、GRIDコンピューティング*4等のスーパーコンピューティングの世界で築いてきた実績を基に、その技術・ノウハウを、『cell computing』の世界に応用し、NTTデータが目指す『cell computing』のビジネスを主に技術面から積極的に支援して行きます。
*1 分散コンピューティング技術:
多数PCの余剰CPUパフォーマンスを統合し、仮想的な1つのスパコンとして利用する技術
*2 スケーラブル・スーパーコンピューティング:
必要とする計算処理能力にあわせた拡張性に富むスーパーコンピュータとそれを実現する技術
*3 クラスタリング:
複数のマシンを接続して、システムやアプリケーションの耐障害性や パフォーマンスを向上させるシステム構成
*4 GRIDコンピューティング:
極めて規模の大きい演算処理に対して期待されている、複数のスーパーコンピュータなどを仮想的に1つのスパコンのように扱う技術です。分散コンピューティングはPCGRIDとも言われます。

*cell computing TMは、株式会社NTTデータの商標です。
*インテル、Pentiumは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標です。
*その他の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。


『 cell computingTM 』 処理方式概要

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部 宗像
TEL:03-5546-8051

ニュースリリースについて
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